オプション取引の基本

原資産、及び通貨オプションについて

一般的に下記のようにたくさんの種類の原資産が存在します:

• コモディティ

• 金利オプション

• 債券、及びその他の債務証券

• 株、及び外国為替

これらの原資産は全て、バイナリーオプションにて取引することは可能ですが、最も取引されることが多いのは、:

• 外国為替（FX）

です。

外国為替市場は、世界中で最も活発に取引されており、流動性の高い市場と言われています。この市場は、証券市場のように取引所が実在しませんが、高い透明性に基づく取引価格によりグローバルで24時間取引されています。

OTC取引(相対取引)は、取引所を通さずに銀行対銀行、銀行対顧客、及び銀行対個人投資家と当事者同士により売買を決定します。

一般的に、通貨オプションは、通貨ペアを原資産とし、一方の通貨に対して他の通貨を将来の一定の日又は期間において、あらかじめきめられたレートで売買する権利のあるオプション取引のことです。通貨オプションが権利を行使することによって、買い手はその通貨を権利行使価格で手に入れ、売り手は権利行使に応じる義務があります。

為替レートとは、たとえば、米ドル (USD)が日本円(JPY)に対しての取引価格を提示する場合、通常USD/JPYと表記されます。これは１米ドルを交換するのに必要な日本円を示します。

提示されたUSD/JPYレートは通常、約定日から2営業日後に決済を行う取引でスポットレートといいます。

仮に、米ドルの価値が日本円に対して上がると予測した場合、USD/JPYのスポットレートは上昇し、米ドルを買って、日本円を売る計画を立てるでしょう。

なおこの際、買い及び売りの両方の取引が行われます。

コールオプションとは、買う権利のことであり、プットオプションとは、売る権利のことです。しかし、

為替レートに関しては、買われる通貨と売られる通貨が存在します。

すなわち通貨オプションでは、一方の通貨はコールオプション、そして他方の通貨をプットオプションと表現することができます。:

USD/JPYは、米ドルを日本円に対して買う権利をドルコール、円プットとなりますが、為替レートがUSD/JPYである場合、単にドルコール、または円プットと略することも可能です。

逆のオプションは、円コール、ドルプット、または単に円コール、またはドルプットと略することも可能です。

一般的に、通貨オプションには、一方の通貨を買い、他方の通貨を売る権利が含まれていますので、そのオプションはどちらの通貨を売られ、どちらの通貨が買われるのかを注意深く確認するのは大変重要です。コール及びプットという呼び名は、オプション内で双方向的なものです。

キーポイント:

● 株、債券、金利オプション、コモディティ、そして外国為替といった、多種の金融原資産のオプション市場が存在します。

● 外国為替レートは、一方の通貨が他方の通貨に対する取引価格のことです。

● スポットレートは、約定日から２営業日後に決済を行うレートのことです。

● 通貨オプションでは、一方の通貨が買われ、他方の通貨が売られますので、コールオプション、及びプットオプションの両方が含まれます。